誰も書かない谷内正太郎NSC局長の大失策
2018年 11月 18日
みなさま、時間のアル時に
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>
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誰も書かない
谷内正太郎NSC局長の大失策
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
安倍首相がまんまとプーチン大統領の術中にはまってしまったことは、もはや皆が言ったり書いたりしているから、これ以上私が語る必要はないだろう。
しかし誰もが沈黙している事がある。
それは谷内正太郎国家安全保障局長(NSC局長)の大失策の事だ。
ここまでに至る安倍首相とプーチン大統領の6年間の北方領土外交交渉の中で、決定的に重要な局面があった。
それは、特命を受けた谷内正太郎NSC局長が2016年11月に訪ロし、カウンターパートであるロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と会談した時だ。
あの時、返還後の北方領土に在日米軍を駐留させることになるのかとパトルシェフ書記に聞かれた谷内正太郎局長は、(島に基地が置かれる)「可能性はある」と答えてしまった。
そしてその事が報じられ皆の知るところとなった。
対米従属が身に染みついた外務官僚出身の谷内局長にとって、この言葉は当然のごとく口に出たに違いない。
しかし、彼はこう切り返すべきだったのだ。
そんな重要な事を自分に聞かれても答えることは出来ない。
その質問はプーチン大統領が首脳会談で安倍首相に直接聞くべきものだ。
そうプーチン大統領に伝えて欲しいと。
そうすれば、プーチン大統領も、身構え、本気になって安倍首相との首脳会談に臨んだに違いない。
ところが、この谷内局長の不用意な発言によって日本不利な立場に立った。
対米従属から抜けきれない日本を察知したプーチン大統領は、足元を見透かしたように、それ以降、みずから繰り返し、北方領土問題と日米同盟のどちらをとるかと言わんばかりに安倍首相に迫った。
そして、北方領土問題の解決に焦る安倍首相に、ついに米軍基地は起きませんと言わせたのだ。
安倍首相は、なんとか交渉を進展させるために、政府内の議論を十分にする事なく、自らの判断で2島返還を口にし、そしてそこに軍事基地を置かないと言わざるを得ない状況に追い込まれたのだ。
谷内正太郎NSC局長とは外務省で同期である私だから遠慮なく言わせてもらう。
安倍首相に乞われて外交指南役になった谷内正太郎は、安倍首相に忖度するあまり外交を捻じ曲げてしまったのだ。
ことごとく安倍外交が行き詰まったのは、元外務官僚である谷内正太郎局長の責任と言うより、安倍首相に乞われて外交の指南役になった谷内正太郎NSC局長が、安倍首相に忖度した結果なのだ。
本来ならば、メディアこそ、そんな谷内正太郎局長の失策を問い詰めなければいけないのであるが、安倍首相に忖度したメディアは、谷内正太郎局長をメディアに露出させて説明責任を求めるどころか、メディアから雲隠れする事を許している。
その結果、谷内正太郎局長を実力以上に大きく見せてしまったのだ。
メディアは安倍外交の行き詰まりの張本人である谷内正太郎局長を、もっとメディアの前に出して喋らせなくてはいけない。
批判があってこそ、安倍・谷内外交は鍛えられていくのだから(了)
*****
私のこころに今よみがえる
アサンジュの雄姿
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
私の長年の読者なら、私がジュリアン・アサンジュの事をどれほど高く評価して来たかを知っているだろう。
告発サイト「ウィキリークス」の創始者であるあのアサンジュの事である。
私をここまでアサンジュ支持者にしたのは彼の言葉だ。
自分だって告発なんかしたくはない。
権力者の悪を許さないようなシステムが出来れば告発などしなくても済む。
しかし、そのようなシステムが出来ないからこそ、真実を知らせ、皆の力で権力者の悪を許さない社会にするしかないのだ。
自分が告発したからと言って権力者の悪がなくなる事にはならないかもしれない。
しかし、それでも私は告発を続ける。
正確な表現はもう忘れてしまったが、彼があの時メディアの前で語った言葉の意味はそういう事だった。
その言葉は当時の私の心を強く揺さぶった。
そのアサンジュが、再び私の心を鼓舞してくれた。
きょう11月17日の東京新聞「本音のコラム」で、師岡(もろおか)カリーマという文筆家が教えてくれた。
アサンジュはこんな言葉も残していたのだ。
「一般市民は戦争を好まない。だからウソをついて彼らを戦争に導くしかない。ならば我々は、真実によって平和に導かれることができるはずだ。これは大きな希望の源である・・・戦争は入念なウソの積み重ねで始まる。平和は真実で達成できる」
素晴らしい言葉だ。
彼こそが新党憲法9条の代表にふさわしい真の勇者だ。
だからこそ米国はアサンジュを許さないのだ。
きょうの共同通信が教えてくれた。
米司法当局はアサンジュを訴追する準備を進めていると。
こんどこそアサンジュは逃れられないかもしれない。
しかし、私のなかのアサンジュは不滅だ。
アサンジュの雄姿を思い浮かべながら、私は新党憲法9条を実現して見せるという覚悟をあらたにした。
正しいことほど強いものはない。
まだ見ぬ遠方のアサンジュは、微笑みながらそう私に語りかけてくれている。
勝手に私はそう思っている。
新党憲法9条を実現し、彼を迎えに行く。
それが私の夢である(了)
*****
トランプ大統領の時に
北方領土問題を解決したい安倍首相
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
日米同盟を犠牲にしてまで安倍首相は2島返還に突き進むだろうか。
それはあり得ない。
私を含め誰もがそう思うだろう。
ところが、そうなるかもしれないのだ。
そう私に思わせる貴重な発言を見つけた。
きょう11月17日の日経新聞に書かれていた米専門家の発言がそれだ。
米ユーラシア・グループのジョシュア・ウォーカー戦略事業部長は要旨次のように語っている。
オバマ前政権は日ロ首脳の緊密な関係は日米同盟に有害でしかないと考えていた。ところが(ロシアと融和的な)トランプ政権は違う。今の地政学的な環境では、日ロが取引するのは悪い事ではない。なぜなら、私たちが最も問題視している相手は中国だ。その観点で、日本がロシアを活用するのは意味があると。
(日ロ関係の進展は)米国を含め、誰にとっても前向きな影響があるだろう。唯一、中国を除いては。日本がロシアと戦後の問題に決着をつけるということは、日本が(安保の)焦点を中国にあてることになるということだと。
これは目から鱗が落ちる意見だ。
ひょっとして安倍首相はこの考えを誰かに教えてもらい、その気になっているのかも知れない。
ところが、ウォーカー氏はこう付け加える事を忘れてはいない。
(返還後の北方領土に在日米軍を置くなというロシア側の要求に関し)
安保に関わる問題でそのような制約は米国には受け入れがたい。平和条約は前提条件なしに結ぶべきだ。
安倍首相にとって一難去ってまた一難だ。
やはり日ロ平和条約締結という歴史的成果は、そう簡単に実現しそうもないという事である。
どこまでも米国に振り回される安倍首相である(了)
*****
「耐えられない存在の軽さ」に
なってしまった自衛隊
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
自衛隊が、迫撃砲の訓練中に、あやまって民間人に被害を与えるという、とんでもない事故が起きた。
私が驚いたのは、わずか3キロほどの標的に対し、2度にわたって1キロも的を外したという現実だ。
迫撃砲を使い慣れている中東のテロ組織はこれを知ったらさぞかし笑うだろう。
その自衛隊が、戦闘機に「見敵必殺」という標語を書いているという。
きょう11月17日の東京新聞「こちら特報部」が教えてくれた。
この「見敵必殺」と言う言葉は、旧日本軍が太平洋戦争で使い、広まった言葉だという。
海自が、旧海軍の使った旭日旗を艦旗にして韓国の反発を招いたのと同じだ。
今度は空自が旧日本空軍の真似をしているのだ。
その自衛隊は、いま米軍の指揮下にあり、限りなく米軍の下請け自衛隊と化している。
耐えられなく存在の軽い自衛隊になっている。
その自衛隊を日本の誇りだと繰り返し、どんどん予算を増やし、海外にまで派遣しようとしているのが安倍首相だ。
限りなく存在の軽い、耐えがたい首相である(了)
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誰も書かない
谷内正太郎NSC局長の大失策
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
安倍首相がまんまとプーチン大統領の術中にはまってしまったことは、もはや皆が言ったり書いたりしているから、これ以上私が語る必要はないだろう。
しかし誰もが沈黙している事がある。
それは谷内正太郎国家安全保障局長(NSC局長)の大失策の事だ。
ここまでに至る安倍首相とプーチン大統領の6年間の北方領土外交交渉の中で、決定的に重要な局面があった。
それは、特命を受けた谷内正太郎NSC局長が2016年11月に訪ロし、カウンターパートであるロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と会談した時だ。
あの時、返還後の北方領土に在日米軍を駐留させることになるのかとパトルシェフ書記に聞かれた谷内正太郎局長は、(島に基地が置かれる)「可能性はある」と答えてしまった。
そしてその事が報じられ皆の知るところとなった。
対米従属が身に染みついた外務官僚出身の谷内局長にとって、この言葉は当然のごとく口に出たに違いない。
しかし、彼はこう切り返すべきだったのだ。
そんな重要な事を自分に聞かれても答えることは出来ない。
その質問はプーチン大統領が首脳会談で安倍首相に直接聞くべきものだ。
そうプーチン大統領に伝えて欲しいと。
そうすれば、プーチン大統領も、身構え、本気になって安倍首相との首脳会談に臨んだに違いない。
ところが、この谷内局長の不用意な発言によって日本不利な立場に立った。
対米従属から抜けきれない日本を察知したプーチン大統領は、足元を見透かしたように、それ以降、みずから繰り返し、北方領土問題と日米同盟のどちらをとるかと言わんばかりに安倍首相に迫った。
そして、北方領土問題の解決に焦る安倍首相に、ついに米軍基地は起きませんと言わせたのだ。
安倍首相は、なんとか交渉を進展させるために、政府内の議論を十分にする事なく、自らの判断で2島返還を口にし、そしてそこに軍事基地を置かないと言わざるを得ない状況に追い込まれたのだ。
谷内正太郎NSC局長とは外務省で同期である私だから遠慮なく言わせてもらう。
安倍首相に乞われて外交指南役になった谷内正太郎は、安倍首相に忖度するあまり外交を捻じ曲げてしまったのだ。
ことごとく安倍外交が行き詰まったのは、元外務官僚である谷内正太郎局長の責任と言うより、安倍首相に乞われて外交の指南役になった谷内正太郎NSC局長が、安倍首相に忖度した結果なのだ。
本来ならば、メディアこそ、そんな谷内正太郎局長の失策を問い詰めなければいけないのであるが、安倍首相に忖度したメディアは、谷内正太郎局長をメディアに露出させて説明責任を求めるどころか、メディアから雲隠れする事を許している。
その結果、谷内正太郎局長を実力以上に大きく見せてしまったのだ。
メディアは安倍外交の行き詰まりの張本人である谷内正太郎局長を、もっとメディアの前に出して喋らせなくてはいけない。
批判があってこそ、安倍・谷内外交は鍛えられていくのだから(了)
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私のこころに今よみがえる
アサンジュの雄姿
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
私の長年の読者なら、私がジュリアン・アサンジュの事をどれほど高く評価して来たかを知っているだろう。
告発サイト「ウィキリークス」の創始者であるあのアサンジュの事である。
私をここまでアサンジュ支持者にしたのは彼の言葉だ。
自分だって告発なんかしたくはない。
権力者の悪を許さないようなシステムが出来れば告発などしなくても済む。
しかし、そのようなシステムが出来ないからこそ、真実を知らせ、皆の力で権力者の悪を許さない社会にするしかないのだ。
自分が告発したからと言って権力者の悪がなくなる事にはならないかもしれない。
しかし、それでも私は告発を続ける。
正確な表現はもう忘れてしまったが、彼があの時メディアの前で語った言葉の意味はそういう事だった。
その言葉は当時の私の心を強く揺さぶった。
そのアサンジュが、再び私の心を鼓舞してくれた。
きょう11月17日の東京新聞「本音のコラム」で、師岡(もろおか)カリーマという文筆家が教えてくれた。
アサンジュはこんな言葉も残していたのだ。
「一般市民は戦争を好まない。だからウソをついて彼らを戦争に導くしかない。ならば我々は、真実によって平和に導かれることができるはずだ。これは大きな希望の源である・・・戦争は入念なウソの積み重ねで始まる。平和は真実で達成できる」
素晴らしい言葉だ。
彼こそが新党憲法9条の代表にふさわしい真の勇者だ。
だからこそ米国はアサンジュを許さないのだ。
きょうの共同通信が教えてくれた。
米司法当局はアサンジュを訴追する準備を進めていると。
こんどこそアサンジュは逃れられないかもしれない。
しかし、私のなかのアサンジュは不滅だ。
アサンジュの雄姿を思い浮かべながら、私は新党憲法9条を実現して見せるという覚悟をあらたにした。
正しいことほど強いものはない。
まだ見ぬ遠方のアサンジュは、微笑みながらそう私に語りかけてくれている。
勝手に私はそう思っている。
新党憲法9条を実現し、彼を迎えに行く。
それが私の夢である(了)
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トランプ大統領の時に
北方領土問題を解決したい安倍首相
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
日米同盟を犠牲にしてまで安倍首相は2島返還に突き進むだろうか。
それはあり得ない。
私を含め誰もがそう思うだろう。
ところが、そうなるかもしれないのだ。
そう私に思わせる貴重な発言を見つけた。
きょう11月17日の日経新聞に書かれていた米専門家の発言がそれだ。
米ユーラシア・グループのジョシュア・ウォーカー戦略事業部長は要旨次のように語っている。
オバマ前政権は日ロ首脳の緊密な関係は日米同盟に有害でしかないと考えていた。ところが(ロシアと融和的な)トランプ政権は違う。今の地政学的な環境では、日ロが取引するのは悪い事ではない。なぜなら、私たちが最も問題視している相手は中国だ。その観点で、日本がロシアを活用するのは意味があると。
(日ロ関係の進展は)米国を含め、誰にとっても前向きな影響があるだろう。唯一、中国を除いては。日本がロシアと戦後の問題に決着をつけるということは、日本が(安保の)焦点を中国にあてることになるということだと。
これは目から鱗が落ちる意見だ。
ひょっとして安倍首相はこの考えを誰かに教えてもらい、その気になっているのかも知れない。
ところが、ウォーカー氏はこう付け加える事を忘れてはいない。
(返還後の北方領土に在日米軍を置くなというロシア側の要求に関し)
安保に関わる問題でそのような制約は米国には受け入れがたい。平和条約は前提条件なしに結ぶべきだ。
安倍首相にとって一難去ってまた一難だ。
やはり日ロ平和条約締結という歴史的成果は、そう簡単に実現しそうもないという事である。
どこまでも米国に振り回される安倍首相である(了)
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「耐えられない存在の軽さ」に
なってしまった自衛隊
「天木 直人の公式ブログ」
2018年11月17日より転載
自衛隊が、迫撃砲の訓練中に、あやまって民間人に被害を与えるという、とんでもない事故が起きた。
私が驚いたのは、わずか3キロほどの標的に対し、2度にわたって1キロも的を外したという現実だ。
迫撃砲を使い慣れている中東のテロ組織はこれを知ったらさぞかし笑うだろう。
その自衛隊が、戦闘機に「見敵必殺」という標語を書いているという。
きょう11月17日の東京新聞「こちら特報部」が教えてくれた。
この「見敵必殺」と言う言葉は、旧日本軍が太平洋戦争で使い、広まった言葉だという。
海自が、旧海軍の使った旭日旗を艦旗にして韓国の反発を招いたのと同じだ。
今度は空自が旧日本空軍の真似をしているのだ。
その自衛隊は、いま米軍の指揮下にあり、限りなく米軍の下請け自衛隊と化している。
耐えられなく存在の軽い自衛隊になっている。
その自衛隊を日本の誇りだと繰り返し、どんどん予算を増やし、海外にまで派遣しようとしているのが安倍首相だ。
限りなく存在の軽い、耐えがたい首相である(了)
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by kuroki_kazuya
| 2018-11-18 06:05
| 日本の今後