スキーにはまっています。


by 幸田 晋

入管法改正を政局にした安倍首相の見事な争点隠し

みなさま、時間のアル時に
是非、「天木 直人の公式ブログ」へ
お出で頂きたい。と、思います。<<KK>>

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入管法改正を政局にした
安倍首相の見事な争点隠し


「天木 直人の公式ブログ」  
2018年12月2日より転載


 それが意図されたものかはわからない。

 おそらくそうではないだろう。

 それどころか、ここまで政局になるとは思わず、経済の要請にこたえ
るために成立を急いだだけだったのかもしれない。

 しかし、結果的に、今度の臨時国会の一大政局問題になってしまった。

 そして、それは結果的に安倍首相に有利に働いた。

 入管法改正案という外国人労働者受け入れ拡大法案のことである。

 私はこの法案が今度の国会で急浮上したとき、これは安倍批判にはな
らない、安倍批判の本筋にしてはならないと警鐘を鳴らした。

 もっと安倍首相を追い込めるテーマがある、限られた臨時国会で野党
が追及すべき問題はそこに一転集中すべきと書いた。

 結果的にはそうならず、明けても暮れても、外国人労働受け入れ拡充
の是非をめぐる議論が国会の争点となった。

 それを一大争点であるかのようにメディが取り上げた。

 週末金曜日の深夜から始まったテレビ朝日の「朝から生テレビ」がこ
の問題を取りあげ、そしていまNHKが日曜討論で取り上げている。

 その議論を見るまでもなく、外国人労働者の受け入れを認めることの
是非については、自民党も野党も、基本的なところで、それぞれの中で
バラバラなのだ。

 問題があまりにも多面的で議論はかみ合わない

 断わっておくと、私は外国人労働者受け入れには賛成だ。

 憲法9条の精神に忠実なら、そういう考えになる。

 しかし同じ護憲論者でも、絶対に反対だという者もいる。

 これでは、いくら議論しても与野党対立のテーマにならない。

 つまり政局にはなりえないのだ。

 今度の入管法改正案で、誰もが一致して安倍首相を批判できること
といえば、法案の内容がない、拙速だ、聞く耳を持たない、それだけだ。

 しかし、その批判こそ安倍首相が歓迎することだ。

 対案を出さず、反対するしか能がない野党と逆襲すればいいからだ。

 そして実際のところ、反対している野党の同じ顔ぶれをみれば、国民
はまたかと思うだろう。

 かくて不毛な臨時国会は、まもなく終わる。

 そのまま今年は終わり、来年からは本物の政局が走り出す。

 安倍政権はますます支離滅裂になり、それを隠すために強引になる。

 そして野党共闘はますます混迷を深め、いのままの野党なら、安倍・
菅暴政を阻止することはできない。

 最悪の政治状況の中で、来年4月末に平成の時代が終わることになる。

 このままではいけない。

 本当の意味の政界再編が起きなくてはいけない。

 それは、対米従属の日米安保でいいのか、その是非をめぐる政界再
編だ。

 対米従属の日米安保のままでいいにか、これこそが、本物の政局に値
する平成時代の一大政治テーマなのだ。

 いや、日本の戦後政治の一大テーマなのである(了)

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いま私はブッシュ大統領の逝去を
こころから悼む

「天木 直人の公式ブログ」  
2018年12月2日より転載


 ジョージ・H・W・ブッシュがきのう11月30日に94歳の生涯を終えた。

 ブッシュ大統領との個人的思い出では、1982年6月に彼がサウジアラビアを訪問したことだ。

 当時レーガン政権の副大統領だったブッシュ氏は、サウジアラビアのハリド国王が逝去し、その弔問外交でサウジアラビアを訪れた。

 そのとき、日本からおなじく弔問外交で政府特使として訪れた福田赳夫元首相と首脳会談し、その時サウジアラビア大使館に勤務していた私は通訳をまかされた。

 会談のあと、ブッシュ氏は私に握手を求め、笑いながら通訳ごくろうさんと声をかけてくれた。

 英語の下手な私が通訳に苦しんでいたの見て、そうねぎらってくれたのだ。

 汗びっしょりの私はその言葉で救われた。

 そのことを思い出して、私はブッシュ大統領の訃報を悼んでいる。

 しかし、私がブッシュ大統領の死を悼むのは、もうひとつの大きな理由がある。

 それはブッシュ大統領が、イスラエルにも苦言を呈した稀有な大統領だったからだ。

 ブッシュ大統領を悼むきょうの各紙の記事は、彼がカーター大統領と並んで大統領選で再選できずに一期しか務められなかった不名誉な大統領だったといわんばかりの記事だ。

 そしてその理由として、「政治は経済だ」と言って勝利したクリントン大統領に負けたのだと書いている。

 しかし、ブッシュ大統領が負けたもうひとつの大きな理由があった。

 それはイスラエルを批判したからだ。

 そのことをきょう12月2日の毎日新聞で専門編集委員の布施広氏がこう教えてくれている。

 ブッシュ大統領は、「イラクは武力で排除したのに、イスラエルのパレスチナ占領は許すのか」そんな米国批判を重く見て、1991年秋にマドリードで紛争当事国が一堂に会する中東平和会議を開いたと。

 ブッシュ大統領は、イスラエルが求めた巨額の融資保証の条件として、ユダヤ人入植地の建設停止を求めたと。

 イスラエルに言うべきことを言える、「最後の大統領」だったと。

 というのも、ブッシュ大統領が再選に失敗してから、米政界では大統領の一期目はイスラエルの不興を買うのは禁物という「タブー」が強まったからだと。

 息子のブッシュ・ジュニアは国際協調の大切さを父から学ばずイラクを攻撃し、父が築いた「米国による平和」を台無しにしたと。

 そして、いま国際協調に背を向ける米国の大統領が驀進していると。

 泉下のブッシュ大統領が言いたいことは多いはずだと。

 その通りだ。

 いま私はブッシュ大統領の逝去をこころから悼む(了)

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by kuroki_kazuya | 2018-12-03 06:05 | 日本の今後 | Comments(0)