スキーにはまっています。


by 幸田 晋

「敵はひとつだ!」謙虚に力や知恵を合わせあい

「敵はひとつだ!」
謙虚に力や知恵を合わせあい
  
「全人民共通の敵」を討つ「秋」(とき)だ
     
「経産省前テント」で
今感じていること、考えていること
          
乱 鬼龍(経産省前テントひろば)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3524】
2018年12月3日(月)午後 07:56
地震と原発事故情報
より一部

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┗■1.「敵はひとつだ!」謙虚に力や知恵を合わせあい
 |  「全人民共通の敵」を討つ「秋」(とき)だ
 |  「経産省前テント」で今感じていること、考えていること
 └──── 乱 鬼龍(経産省前テントひろば)

 2011年3月11日のあの大地震、そして福島原発の大事故。それに驚き怒った、
 多くの人びとの原発反対世論の渦が、激流となった時代状況の中、同年
9月11日に、日本の国家権力の中枢部とも言える、東京・霞関の経済産業省
の敷地の“片隅”に「脱原発テント」は“突如”として、地の底から湧きお
こる怒れる火山の如く、立った。
 それから約5年間を、右翼や警察権力などからの、様々な攻撃にもひる
まず、“占拠”を「24時間、1日の休みもなく」守りぬいた。
 この間の様々な事は、テントに集い、また来訪した人たちにとっては、
多くを語るまでもないことと思う。

 そして、およそ2年ほど前、日曜日の夜中、3時半という真夜中に、
テントはついに、国家権力の手によって強制撤去され、ひとつの“幕”を
閉じた。
 しかし、どっこい。ここからが「テント」の「第二幕」の幕開きでも
あった。
 「強制撤去」されたその日から、テント跡地の前に坐りこみを開始し、
正月も年の瀬も、暑い日も、寒い日も、毎日毎日、「原発反対」「再稼働
反対」と、いつでも誰かが、坐りこみをつづけている。(「坐り込み行
動」は「夏時間の4月~10月までは、平日昼12時~夕方6時まで。土、
日、祭日は4時まで。「冬時間」の11月~3月までは、平日12時~夕方5
時まで。土、日、祭日は昼12時~3時まで)

 「坐りこみ行動」は、単に、坐りこんでいるということだけではなく、
そこに集まってくる人達の、文字通り民主的な討論の場。
 あるいは情報交換の場。
 あるいは、すぐそばにある東京地裁・高裁での「原発裁判」への支援。
などなど小さな力ではあるが、めいっぱい色々なことと重ねあわせながら、
毎日がんばっている。
 そうした「力」の発現は、今までの「左翼運動」「労働運動」「市民
運動」などといった「ワク」の中では、とらえきれないような「質」を、
その中に内包しているからのことだと思う。

 だがしかし、そうした行動を担う主体は、どうしても高齢者中心になり
がちで、年毎の加齢による、病気やリタイヤなどの問題をかかえているこ
とも、紛れもない事実だ。
 だが、それでも「原発には絶対反対だ」「福島の人たちを見殺しにしては
ならない」「再稼働ゆるすな!」という声は、正に天の声、地の声、民の声
であり、どんなに国家権力が、あの手この手のプロパガンダで、ウソをつ
き、ごまかそうとしても、決してそうはいかない、ということを「テント」
の連日の行動は、世の中に発信していることだとも思う。

 だが、そうであればあるほど、私たちの「運動論」「たたかいの展望」
「脱原発の未来図の構想」などなどの「大理論、大戦略」が求められ、また
それに基づく、私たちの行動の仕方、作風の根本的改革、学び方、表現の
仕方などの“一挙手一投足”の、全面的なそして根本的な、脱原発―原発の
ない世の中とは、こういう世の中だという「未来社会」のイメージが、眼の
中に浮かんでくるような、「変革」が求められていると思う。
 それは言うは易く、おこなうは難し、と言うかも知れないが、そのような
根底的、質的転換が、私たちひとりひとりに問われ、求められているという
認識が自覚が、本当に、本当のところ、私たち自身にあると言えるだろう
か。節変

 どんなに、「原子力帝国」が「原発」に固執しようと、悪あがきしたとし
ても、それは、歴史に対する反動でしかないことは、あまりにも明らかでは
ないか。
 私は「戦争」も「差別」も「貧困」もない、全ての抑圧からの、全面的解
放をめざすものであり、たたかいであると思っている。
 そしてそのことを、“敵”の方が、その階級的本能でリアルに、シビアに
認識していると思う。

 「脱原発」という“一穴”が開けば、それと連動して、腐りきった政治支
配層、そして資本主義体制そのものも、ドミノ式に、次々と倒される状況が
生まれるだろうということを“敵”は良く熟知しているといえると思う。
 だからこそ、私たちは「敵はひとつだ!」と、ともに今までにも増して、
謙虚に力や知恵を合わせあい、「全人民共通の敵」を討つために力をあわせ
なければならない「秋」(とき)だと思う。
       (『世代の杜』2018.12より了承を得て転載)


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┗■2.東海第二原発には耐震性なし     「その2」
 |  免震装置に重大な欠陥が明らかに
 | 「欠陥原発の再稼働を認める規制委員会」
 └──── 山崎久隆(たんぽぽ舎副代表)

3.東海第二原発に耐震性なし

 2018年10月25日、衆議院第一議員会館で「東海第二原発の再稼働審査を
問う!原子力規制委員会院内ヒアリング集会 その4」が「再稼働阻止全国
ネットワーク」「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の共催で開催さ
れた。
 規制委員会は7月13日の第3回のヒアリング集会の後の9月26日、新規制
基準に適合するとの審査書を決定した。
 東海第二原発は11月27日に運転開始40年になるため、今後20年の運転延長
も申請している。その最後の審査会合が11月7日に行われ、延長を許可する
決定を行った。

 これに先立ち、10月25日に開かれたヒアリング集会では、規制庁から17名
が出席、原電が規制委に提出した工事計画書の認可申請の補正書や審査書
案、それに対するパブリックコメントへの回答などを分析して、主催者側が
事前に伝えた質問事項13項目に規制庁が答えた。
 沢山の問題点が指摘されたが、この場で最も大きな問題としたのは「耐震
性の欠如」である。

 原発の耐震設計に使われる基準地震動(Ss)については、東海第二の
場合、数多くの変遷を辿ってきた。
 建設段階、まだ耐震設計審査指針が作られる以前の1972年設置許可申請時
には、わずか270ガルで設計され、その後耐震設計審査指針により380ガル、2006年の指
針見直しで600ガル(3・11震災後のストレステスト時点でも
600ガルを維持)、新規制基準適合申請時点で901ガル、そして最終的には
2014年に提出した補正書では1009ガルにまで引き上げられた。

 この結果、建設時には余裕があったはずの耐震性能は、大幅に裕度を削
られ、最後には基準地震動の揺れで破壊される可能性が極めて高い原発に
なっていた。
 地震のような複雑系の理論的予測は極めて困難であることは常識であ
り、1009ガルが国内で記録されてきた地震の揺れから考えても、過小評価で
あることは、わずか20年程度の最近の地震観測結果からも明らかだ。
 特に2007年、新潟県中越沖地震では柏崎刈羽原発で1699ガルの地震に遭遇
している。その地震はマグニチュード6.8、国内で最大でもない中規模
地震である。
 理論的予測が困難な場合は、これまでに観測された地震動の全てを超える
最大値を保守的に採用すべきだ。その値は少なくても4000ガルを下回ること
はない。

 その過小評価された基準地震動に遭遇してさえ、耐えられない部分とは、
原子炉圧力容器を上部で支える「スタビライザ」(防振装置)と呼ばれるも
のと格納容器の間の構造部分だ。
 このスタビライザの耐震評価値は、393メガパスカルだが、基準地震動の
発生により生ずる力は実に982メガパスカル。2.5倍にも達するものすご
い力(1平方センチメートルあたり9トンあまり)の荷重がかかるのである。

 これでは変形し破断する危険性が生ずるが、規制委員会に出された評価計
算書「上部シアラグ及びスタビライザの耐震性についての計算書」では、繰
り返し疲労を計算したら地震による揺れで基準値を超える振動の想定回数は
40回、それに対し耐えられる限界の値は48回、その累積疲労係数は「0.8
34」で1を下回るから合格であるという。
 0.834とは、破壊される終局限界のわずか1.2倍であることを意味
している。
 言い換えるならば地震の揺れが2割増し、あるいは基準地震動に達する
地震が2度起きれば破壊は免れない。

 しかも、その破壊が発生するのは、圧力容器を上部で支える重要構造
物だ。
 圧力容器の相対位置が保てなければ、多数の配管に強い力が掛かり、小口
径配管などは瞬時に破断してしまう。特に原子炉圧力容器の真下に取り付け
られている制御棒駆動系の配管185本は、わずか直径3センチ肉厚6ミリあま
りである。
 地震の揺れに伴う圧力容器の変位が発生したらたちまち破断してしまい、
制御棒は入らなくなる。

4.欠陥原発の再稼働を認める規制委員会

 スタビライザの性能は、原電が作成した書類でさえ耐震性がないことが
分かった。さらに破断までの裕度は1.2倍。これは規制委員会自らが「
低サイクル疲労に対する裕度は1.5」としている内規にも反している。
 自分たちで決めた規制基準を守れないうえ、公開している文書は重要箇
所が「白抜き黒枠」で知ることさえできない。
 今回は、消し忘れていた(?)箇所から耐震評価の破綻部分が明確に
なった。
 東海第二原発はもはや廃炉にするほかに道はない。 (了)
     (「脱原発株主運動ニュース」No278 2018年11月より転載)


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┗■3.失業率は高いのに、人手不足?!     「その1」
 |  そこから見えてくる「入管法改正案」の狙い
 |  安倍政権が求めるのは「決められた期間だけ働き」
 |  「その後帰国してくれる人」
 └──── 渡辺マリ(たんぽぽ舎ボランティア)

1.「入管法改正案」

 深刻な人手不足を解消するため、医者や弁護士などの高度な技能人材に
限定していた受け入れ分野を単純労働にも拡大するというもの。
 しかし、建設、コンビニ、介護などの業種は約55万人に及ぶ留学生のアル
バイトや技能実習生に頼ってきたのが実態だ。
         (数字は「週刊金曜日」12.09号6頁より)
 技能実習制度や留学生の資格外活動は実際には労働力なのに、それを認め
てこなかったのだが、新たな外国人労働者受け入れ制度を作るのは技能実習
生によって非熟練労働者を確保するというやり方はもはや限界であり、かつ
社会問題となってきたからだ。

2.技能実習生と「失踪者」

 技能実習制度とは開発途上国に日本の技術や知識を伝える「国際貢献」を
目的に始まった。
 しかし実情は、契約外の「除染作業」をさせられた、時給300円、旅券取り
上げ、長時間労働、暴力、労災隠しという劣悪な労働条件、人権侵害であり
「奴隷労働」と言われる所以だ。逃げ出すのは当たり前。
 しかし、政府は主な失踪理由として「より高い賃金を求めて」と説明、
「カネ目当て」であって労働条件のせいではないという印象操作をしてき
た。た。
 彼、彼女らが今、この日本のどこかで無事に、幸せに生きていてくれるこ
とを祈るばかりだ。

3.失業率は高いのに、人手不足

 日本には職を求める労働者は数多くいる。それなのになぜ、人手不足な
のか?
介護業、或いはブラック企業で働く人たちの悲鳴、離職率の高さ。長時間労
働、低賃金の劣悪な労働条件だからだ。その労働条件の改善は放置し、外国
人に頼ろうとする企業、それに応える政府。

4.安倍首相の思い描く労働者像

 安倍政権を支えているのは外国人を受け入れたい経済界と、「反移民」を
主張する右派勢力。この両者が満足できる制度が「改正案」だ。
 この改正案は特定技能という形で正面から労働力という形で受け入れる
内容なのだが、大問題となっている技能実習制度は廃止しない。技能実習
制度の延長としての「特定技能」。
 現行の実習制度で来日している人達は3年過ぎれば(5年が限度)、特定
技能1号を取得できる。
 つまり10年間、使い勝手の良い労働力を確保できるという事だ、しかも
家族の帯同は認めずに!
 安倍首相が思い描く労働者像は、「単身で来日し」「決められた期間だ
け働き」「その後帰国してくれる人」としか考えられない。
                    (「その2」に続く)


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by kuroki_kazuya | 2018-12-04 06:15 | 核 原子力 | Comments(0)