スキーにはまっています。


by 幸田 晋

古賀茂明「北のミサイル対策は騒ぐのに、原発テロの危険を報じないマスコミ」

古賀茂明
「北のミサイル対策は騒ぐのに、
原発テロの危険を報じないマスコミ」


〈dot.〉

dot. 5/22(月) 7:00配信

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170521-00000024-sasahi-pol

 北朝鮮有事の際の“原発リスク”について報じる大手メディアはあまりみかけない。

たび重なる北朝鮮のミサイル発射実験に際して、
安倍政権は、
今にも北朝鮮からミサイルが飛んでくるかのように
「ミサイル攻撃」のリスクを声高に煽り、
国民には「地下に逃げ込め」と呼びかけた。

その一方、
原発が
ミサイルやテロ攻撃されるリスクについては、
だんまりを決めこんだままである


まともに防御対策を立てようとすれば、
住民の避難計画の作り直しは必至。
さらに、核燃料プールの地下埋設や
各原発150名程度の警備の配備などを迫られ、
原発再稼働ができなくなるからだ


 折しも5月17日には、関西電力高浜原子力発電所4号機が1年3カ月ぶりに再稼働した。6月には営業運転に入る予定だ。同原発3号機の再稼働も続く。

 この高浜原発は、大津地裁で運転差し止めが命じられたほど、問題山積の危ない原発の一つだ。とりわけ、避難計画には大きな欠陥がある。運転停止中に行われた避難訓練もほとんどうまく行かなかった。

 たとえば、台風が来ているわけでもないのに、避難用のヘリが「視界不良」で飛べなかったり、船も「波が高い」などの理由で使えず。代わりにバスを出したが、避難経路が1本しかなく、しかもその途上に高浜原発があって、放射能をまき散らしているはずの原発のすぐ真横を通過するという、大失態を演じている。しかも、その後、この状態を解消するような手立ては全く打たれていないままの見切り再稼働である。

 この避難計画のひどさを端的に報じたテレビ朝日のニュース映像があるので、是非これをご覧いただきたい(http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000082747.html)。住民の「重大事故になったら、(高い)放射線量に向かっていくようなものだ」「避難経路が原発の横を通ること自体が異常。真剣にこの地区のことを考えているなら、そういうことはしない」という声がすべてを物語っている。

 避難計画については、各紙とも課題があるということを報じているが、テレビ朝日の伝えた「原発に向かう避難路」ということを伝えているところはない。あまりにも衝撃的だからなのだろうか。それとも記者たちの「不勉強」のためだろうか。

 さらに、この原発は日本海に面していて、朝鮮半島からは目と鼻の先。ミサイルが撃ち込まれれば、核弾頭なしで核攻撃と同様の惨劇となるのは必至だ。とりわけ使用済み核燃料プールは、原子炉と違って、非常に脆弱な構造なので、ミサイル数発で壊滅的被害となる。海上からのテロ攻撃にもほとんど無防備である。攻撃対象としては、最高のターゲットを提供するわけだ。

 実は、現在稼働していない他の原発でも、核燃料プールに大量の使用済み核燃料が保管されている。いずれも狙われたらひとたまりもない。

 日本の大手メディアは、高浜原発の避難計画の問題までは指摘しても、このテロの危険性については、見出しに使わない。おそらく、「住民の不安を煽り、パニックを起こしたら大変だ」という「配慮」が言い訳として使われるのだろう。福島第一原発事故の際の「メルトダウン報道自粛」と同じだ。

・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-05-23 06:53 | 核 原子力 | Comments(0)