<税を追う 辺野古埋め立て強行>(中)赤土疑惑、論点ずらす 「法的根拠示せ」立ち入り拒む政府
2019年 02月 23日
<税を追う 辺野古埋め立て強行>(中)
赤土疑惑、論点ずらす
「法的根拠示せ」立ち入り拒む政府
東京新聞 2019年2月22日 朝刊より一部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022202000153.html
モニターに映る土砂は、確かに赤茶けていた。
「埋め立てに使う岩ズリは本来もっと黒っぽい。明らかに違いますよ」。隣でドローンを操作していた土木技術者の奥間政則さん(53)はつぶやく。
二月初め、沖縄県名護市の安和(あわ)桟橋では、辺野古の埋め立て用土砂の積み出しが行われていた。ドローンの映像からは、ベルトコンベヤーで運搬船に土砂が積み込まれていく様子がくっきりと見える。船内の土砂は、二カ月前、辺野古(へのこ)の海に投入された土砂の色そのものだった。
大量の「赤土(あかつち)」が混じっている疑いがあるとして、県はこれまで再三にわたり、防衛省沖縄防衛局に立ち入り検査を求めてきた。赤土は粘土性で、水に溶けるとヘドロ状になり、サンゴなどの自然環境に悪影響を及ぼすからだ。
県によると、
そもそも埋め立て土砂の検査は、
防衛局が
「まだ購入先が決まっていない」と言うので
「購入時に確認する」という約束で、
六年前に埋め立てを承認した経緯があった。
しかし、その約束は反故(ほご)にされた。
昨年十二月十四日朝、防衛局は県庁に、土砂投入を電話で通知してきた。県の担当者は電話口で防衛局職員に問いただした。「埋め立てに使う土砂の性状検査はしたのか」。検査結果がメールで届いたのは、その日の午後五時のことだった。
県の担当者はあぜんとした。一年半~二年半も前の検査だったからだ。しかも届いた検査結果では、赤土を示す粘土分がほとんど計測されておらず、テレビに映っていた赤茶けた土砂とは似つかないものだった。
・・・(後略)
赤土疑惑、論点ずらす
「法的根拠示せ」立ち入り拒む政府
東京新聞 2019年2月22日 朝刊より一部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201902/CK2019022202000153.html
モニターに映る土砂は、確かに赤茶けていた。
「埋め立てに使う岩ズリは本来もっと黒っぽい。明らかに違いますよ」。隣でドローンを操作していた土木技術者の奥間政則さん(53)はつぶやく。
二月初め、沖縄県名護市の安和(あわ)桟橋では、辺野古の埋め立て用土砂の積み出しが行われていた。ドローンの映像からは、ベルトコンベヤーで運搬船に土砂が積み込まれていく様子がくっきりと見える。船内の土砂は、二カ月前、辺野古(へのこ)の海に投入された土砂の色そのものだった。
大量の「赤土(あかつち)」が混じっている疑いがあるとして、県はこれまで再三にわたり、防衛省沖縄防衛局に立ち入り検査を求めてきた。赤土は粘土性で、水に溶けるとヘドロ状になり、サンゴなどの自然環境に悪影響を及ぼすからだ。
県によると、
そもそも埋め立て土砂の検査は、
防衛局が
「まだ購入先が決まっていない」と言うので
「購入時に確認する」という約束で、
六年前に埋め立てを承認した経緯があった。
しかし、その約束は反故(ほご)にされた。
昨年十二月十四日朝、防衛局は県庁に、土砂投入を電話で通知してきた。県の担当者は電話口で防衛局職員に問いただした。「埋め立てに使う土砂の性状検査はしたのか」。検査結果がメールで届いたのは、その日の午後五時のことだった。
県の担当者はあぜんとした。一年半~二年半も前の検査だったからだ。しかも届いた検査結果では、赤土を示す粘土分がほとんど計測されておらず、テレビに映っていた赤茶けた土砂とは似つかないものだった。
・・・(後略)
by kuroki_kazuya
| 2019-02-23 06:25
| 反動