スキーにはまっています。


by 幸田 晋

鳩山元首相の「地震は人災」ツイート、じつはデマではなかった?

鳩山元首相の
「地震は人災」ツイート、

じつはデマではなかった?
  
警戒せよ!
生死を分ける地震の基礎知識 その288
         
島村英紀(地球物理学者)


たんぽぽ舎です。【TMM:No3597】
2019年3月11日(月)午後 08:43
地震と原発事故情報
より一部

┏┓ 
┗■1.東海第二原発(110万kw)は超危険・やめよう-廃炉へ
 |  再稼働のための工事反対、そのお金は福島第一原発事故被害者へ
 |  日本原電本店前に200人弱で集会と秋葉原デモ
 └──── 柳田 真(たんぽぽ舎、
            とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)

◎3月10日(日)の日本原電本店前抗議集会は、前段の「東電本店合同
抗議」から移動してきた人々と、原電本店前へ直接来た人々と合わせて
200人弱で開催された。
 日音協の音楽がにぎやかに流れる中、横田さんとあすなろさんの司会で
開会。多摩川太鼓が勇壮に打ち鳴らされる。主催者を代表して柳田があい
さつ。
 日本原電は2月社長が東海第二原発の再稼働を茨城県知事等に表明した
(地元の反発が大きい)。
 東海第二原発をめぐる段階は1ランク以上、あがった。日本原電は原子
力推進側の中では「弱い環」だ。東京圏は人が多く反対運動の「強い環」
になれる。市民の力で原発をとめた最初の実例をつくろう-とアピール。
 シュプレヒコールがひびく、東海第二原発やめよ、東海第二原発の工事
をとめろ。

 茨城から小張佐恵子さん、披田信一郎さん、玉造順一さんの3人が
アピール。
 小張さん製作の新しいリーフレット(よくできた中味)や昨年12月の県
議選で初当選の玉造さんのアピール(規制委は審査をやり直せ)も聞かせる
内容でした。
 我孫子の加藤マリ子さんも女性の立場からしっかりアピール。

 横田さんから「当面の行動」が6点簡潔に提起されました。(日本原電
本店への大衆行動、茨城へのアメーバデモ、署名、ハガキなど)
 詳細は、後日「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」から報告され
ます。

◎デモは、音楽グループを先頭に秋葉原のまちをにぎやかに行進。横断
まくやのぼり旗も多く、とてもよく目立つデモで、まちの人がスマホで
かなり撮っていました。あの人数でとても効果の多いデモだったと思う。
 デモ解散地の総括集会では、3月21日(木・休日)の「さようなら原発
 全国集会」(1万人、代々木公園)への結集がよびかけられました。

◇3月10日(日)夕方、「東京電力本店合同抗議」行動がNHKニュースで
放送されました。
“全原発を廃炉に”原発事故8年で抗議集会 東電本社前
           (3月10日16:53NHKニュース&スポーツ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190310/k10011842591000.html 

◇当日前段の「東電本店合同抗議」行動(260人)は別途、報告されます。


┏┓ 
┗■2.本日3月11日発売開始!
 |  「3・11から丸8年となった福島のいのちと放射能の未来」
 |  〈原発ゼロ〉を目指す脱原発雑誌『NO NUKES voice』19号!
 └──── 鹿砦社

 〈原発ゼロ〉を目指す鹿砦社の脱原発雑誌『NO NUKES voice』19号は3
月11日発売です。
 今号は〈福島の声〉を中心に据え、〈3・11〉から丸8年となった福島
のいのちと放射能の未来を総力でお伝えします。

 主な内容は下記の通りです。

◎[講演]「原発は経済・生活の問題です-
            たんぽぽ舎での一問一答講演から」
                 (参議院議員・山本太郎さん)/
 「脱原発・明るい未来のエネルギー」
        (双葉町原発PR看板標語考案者・大沼勇治さん)/
 「被ばくした人々の健康を守る」
        (ふくしま共同診療所院長・布施幸彦さん)/
 「あの日のことは鮮明に覚えている」
   (子どもたちのいのちを守る会・ふくしま代表・佐藤幸子さん)/
 「《徹底検証》東電原発事故避難・これまでと現在〈3〉
 『避難指示区域』『屋内避難地域』報道のあり方」
          (原発事故広域避難者団体役員・伊達信夫さん)/
 「日本の原発輸出とトルコの『沈黙しない人々』」
 (同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科・森山拓也さん)/
[インタビュー]地獄の釜のフタのうえで踊る人々に会った
                  (映画監督・足立正生さん)/
[インタビュー]民主主義的観念を現実のものにする
        (経産省前テントひろば共同代表・淵上太郎さん)/
[報告]「今年は原発が問われる年になる 持久戦だって動くのだ」
         (経産省前テントひろば・スタッフ三上治さん)/

◎「20年運転延長が許可された東海第二
        老朽原発の危険性とはどういうものか」
              (たんぽぽ舎副代表・山崎久隆さん)/
「美浜、大飯、高浜から溢れ出す使用済み核燃料を
               関西電力はどうするか?」
 (「西成青い空カンパ」主宰、「集い処はな」店主・尾崎美代子さん)/
  山田悦子の語る世界〈3〉(甲山事件冤罪被害者・山田悦子さん)/
[インタビュー]志の人・納谷正基さんの生きざま〈2〉/
[報告]「悪書追放キャンペーン第二弾!ケント・ギルバートの
『日本が世界一の国になるために変えなければならない6つの悪癖』」
   (作家、舞踊家・板坂剛さん)/
「原発と防災は両立しない! 生き続けたいなら、原発を葬り去ろう!」
 (翻訳家・佐藤雅彦さん)/
◎[再稼働阻止全国ネットワーク]
 「原発は危険、老朽原発はもっと危険(事故を起こす)西(関西電力)も
 東(東海第二)も老朽原発を止めよ!安倍内閣の弱点は原発だ!
  (原発輸出は総崩れ)」
《関西電力》木原壯林さん/《若狭》中嶌哲演さん/
《東海第二》柳田 真さん/《日本原電》久保清隆さん/
《東京電力》渡辺秀之さん/《福島》山内尚子さん/
《四国電力》秦 左子さん/《規制委》木村雅英さん/
《読書案内》天野惠一さん
   [発行=鹿砦社/132頁/定価680円)
 https://www.amazon.co.jp/dp/B07NRLKDLG/

 ※たんぽぽ舎でも扱っています。


┏┓ 
┗■3.ハノイ第2回「朝米首脳会談」
 | メディアが伝えない「本当の」最新取材報告
 | メディア情報を鵜呑みにせず本当はどうなんだ?と
 | 考える方たちが参加 3/4浅野健一さんの緊急報告
 └──── 渡辺マリ (たんぽぽ舎ボランティア)

〇「北」ってどこだろう?
 方角を示す「北」という言葉はあるけれど、「北」という国はない。
→「朝鮮民主主義人民共和国」=DPRK。
一つの独立国家を「北」と呼ぶことの無礼さ!
  以下、本文では「共和国」と表記します。

〇決裂ではなく協議続行
 メディアは首脳会談で合意文書が発表されなかったことで、「事実上の
決裂」「情勢は不透明になった」などと報道。
 しかし、合意不成立後も双方は信頼関係の構築を呼びかけ、交渉継続の
意思を示している。
 これがなぜ、「決裂」になるのだろう?
 またホワイトハウスのサラ・サンダース報道官がインスタグラムにあげた
「両首脳が『さよなら』する時の写真」によると、トランプ氏は後ろ姿なの
で表情は分からないけれど、振り返る金委員長は笑顔だった。
〇長い長い間、敵対関係にあった「共和国」と米国の両国が非核化と平和の
構築という事業を成功させるには様々な曲折があり、時間がかかるのは
当たり前。
 トランプ氏も「急がない」「核実験、ミサイル発射実験がないことは
成果だ」と言っている。
〇「共和国の体制保障」?
 各紙誌は「共和国の体制保障」と報じてきたが、これは違う。
 シンガポール共同声明の朝米の合意は非核化と平和体制保証を等価
交換し、その上で両国の新しい関係を樹立すること。→「戦争のない平和
体制」の保障だ。
〇最悪の記者たち
 韓国の報道記者たちは合意に至らなかった事を受けて、重苦しい雰囲気
で原稿を書き、また今後の見通しを議論。反して、日本メディアは驚きな
がらも喜びを隠していなかったそうだ。
〇拉致問題
 安倍首相は1日、トランプ氏との電話会談の後、金正恩委員長との会談
で2回、トランプ氏が拉致問題を取り上げてくれたと言明し、メディアも
これを大きく伝えたが、→「その裏付けはない」
〇「朝鮮半島の」非核化
 外国メディアは「非核化は米国の傘の下にある韓国、日本の核をどうす
るかも課題だ」と言っている。→共和国だけの非核化ではない。
☆その他、たくさん大切なお話をして下さいましたが「キシャクラブメ
ディア」の姿勢は韓半島の平和を望んでいないのではないか?というのが
私の感想です。
☆メディア情報を鵜呑みにせず、「本当はどうなんだ?」と4日の緊急
報告会に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
☆1919年、日本の植民地支配に抵抗して、およそ200万人とも言われる朝鮮
人が蜂起し、憲兵警察によって虐殺された「3・1独立運動」の「本当の
話」の講演会が明日12日に開かれます。
 こちらへもご参加をお願い致します。お待ちしています。

朝鮮半島の平和の動きと日本の責任 日本による植民地支配に抵抗した
「三・一独立運動」は私たちに何を問いかけるか

 お 話:鄭 栄桓(チョン・ヨンファン)さん 
         立命館大学コリア研究センター専任研究員
 日 時:3月12日(火)19時より21時
 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
 参加費:800円

┏┓ 
┗■5.鳩山元首相の「地震は人災」ツイート、
 | じつはデマではなかった?
 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その288
 └──── 島村英紀(地球物理学者)

 この1月に、滋賀県が「毒虫が降り、触ると死ぬ」などのデマがあった
姉川地震のときの公文書を公開した。
 1909(明治42)年に滋賀県北東部でマグニチュード(M)が6.8の地震が起き
た。現在の長浜市で震度6、県内全域で震度5~4を記録した。同県では
珍しい典型的な直下型地震で、死者41人を出した。

 地震が起きた明治42年は「死に年」に通じると言われたこともあって
「まもなく灰や毒虫が天から降り、触れるとすぐに死ぬ」と告げる行者が
現れたほか、「大地が割れて、泥がわき出てくる」「多くの彗星(すいせい)
が衝突して地球が壊れる」とデマが流された。悲観した人たちが「財産を
残しても仕方がない」と散財したり、神仏に加護を求めたりしたことも伝
わっている。

 地震のときのデマでいちばん被害が大きかったのは関東地震(1923年)の
ときに、朝鮮人や、誤認された人々が数千人も殺害された事件である。
 悪質だったのは、このデマは政府主導だったことで、警察を統括する
内務省が各地の警察署に下達した。「混乱に乗じた朝鮮人が凶悪犯罪、
暴動などを画策しているので注意すること」との通達だった。井戸に毒を
投げ込んでいるという情報も流れた。
 これらはデマだったが、震災の混乱の中で、官憲や民間の自警団などに
よって多数の朝鮮人が殺されたほか、朝鮮人と誤認された中国人や、日本
語の受け答えが十分に出来ない聾唖者、そのほか混乱に乗じて多くの社会
主義者も殺された。

 2016年に起きた熊本地震(M7.3)でも、熊本市の動物園から「ライオンが
放たれた」とのデマが拡散した。2018年の西日本豪雨でも「中国人、韓国
人、在日朝鮮人たちが火事場泥棒」とのデマがSNSで飛び交った。

 先週起きたM5.8の北海道の胆振(いぶり)東部の地震で鳩山由紀夫元首相
のツイートが大きな論争になっている。
 鳩山氏は地震直後、ツイッターで地震の原因に触れ、震源に近い苫小牧
市で経済産業省が行っている二酸化炭素の回収貯留(CCS)実験について
「本来地震にほとんど見舞われなかった地域だけに、CCSによる人災と
呼ばざるを得ない」などと書き込んだ。
 これに対して北海道警察はデマだとしたが、じつはデマではないかも
しれないのだ。
 国会論戦で、中越沖地震と中越地震が2003年から長岡ガス田で行われて
いたCCSによって引き起こされた可能性があるとされ、長岡のCCSは
中止となった。
 ガス田は、後に起きた新潟県中越地震(2004年)の震央から約20キロ、
新潟県中越沖地震(2007年)のときにも反対側に20キロしか離れていない
ところだった。

 新潟県中越地震はM6.8で死者68名、中越沖地震もM6.8で死者15名を
出した。米国で行われたCCSが地震と関係があるという論文もある。
 天変地異のときはデマが生まれやすく、また、広がりやすい。不確か
な情報でも受け入れてしまう状態になっているのだ。
 だが、デマかどうかをその場で判断するのは、じつはとても難しいこと
なのである。
 (島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より3月1日の記事)


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by kuroki_kazuya | 2019-03-12 06:15 | 核 原子力