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by 幸田 晋

108回も約束した3月末離脱を撤回した「泥沼の女」に国民の9割が「英国の恥」

108回も約束した
3月末離脱を撤回した

「泥沼の女」に
国民の9割が「英国の恥」


木村正人 | 在英国際ジャーナリスト

3/21(木) 17:05より一部

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20190321-00119102/

議会に責任をなすりつけたメイ英首相

[ブリュッセル発]英国の欧州連合(EU)離脱交渉が暗礁に乗り上げ、離脱期限が3月29日に迫る中、テリーザ・メイ英首相は20日夜、英首相官邸からTVを通じて英国民に「有権者は政治的な内紛とゲームに疲れ切っている。政治家は次のステップに向け決断すべき時だ」と呼びかけました。

2016年の国民投票で投票者の52%がEU離脱を選んだとは言うものの、何の準備もしないままEUに離脱手続きの開始を通告、絶対にしないと断言していた解散・総選挙に打って出てよもやの過半数割れを喫し、EUとの交渉で上手を取られたのはメイ首相の責任です。

「離脱と言ったら離脱よ」と離脱の中身については言を濁し、「悪い合意なら合意なき離脱の方がマシよ」と啖呵を切って強硬離脱派を煽り、離脱合意が歴史に残る230票差、2度目も149票差で否決されたにもかかわらず離脱期限ギリギリまで時間を稼いだのは他ならぬメイ首相です。

混乱の最大の原因は何と言っても、「鉄の女」と称賛された故マーガレット・サッチャー英首相とは程遠い「泥沼の女」メイ首相のリーダーシップにあります。

それをこの期に及んで「悪いのは自分の合意を承認しない議会にある」と有権者に直接、訴えても状況を悪くするだけです。直近の世論調査で9割が離脱交渉について「恥辱だ」と回答しています。

・・・(途中略)

強硬離脱派がどういう人たちかと言えば、このマイナス8%が長期的にはプラス10%にも20%にもなると信じ込んでいる頑迷固陋な英国版「真正保守」派の政治家です。その根拠は何かと問われれば「自分の本能だ」と答えて恬(てん)として恥じない人たちです。

「EUから離脱しさえすれば英国経済は中・長期的には夢のように良くなる」と無知蒙昧な有権者を煽っている人たちです。確かにEU域外のスイスもノルウェーも経済が好調なのは、EUと強い経済的なつながりを維持しているからです。

ケンカ別れしてEUを離脱したら
英国経済はどん底に沈んでしまいます。
EUは単一市場と関税同盟の城壁を閉ざし、
英国をEU市場から締め出してしまうでしょう。

米国やインド、中国と
自由貿易協定(FTA)を結ぼうとしても、
英国は足元を見られて
徹底的に買い叩かれるのは必至です。


EU離脱で規制から解放されて研究・開発が加速するというのは「捕らぬ狸の皮算用」に過ぎません。その原動力となる移民も外資も今回のEU離脱交渉を巡る混乱で、これからも英国の鼻面を引き回しかねない強硬離脱派にはうんざりさせられているはずです。

デービッド・キャメロン前英首相が国民投票を実施したのは、こうした強硬離脱派を宥(なだ)めるためでした。強硬離脱派は英国をEUから離脱させるばかりか、英国経済を破壊し、額に汗して真面目に働いている労働者の生活を滅茶苦茶(めちゃくちゃ)にしようとしているのです。

メイ首相とEUの合意が英下院で承認されない場合、
経済は長期の停滞を余儀なくされ、

英国は「欧州の病人」と呼ばれた
1970年代に逆戻りする恐れがあります。

by kuroki_kazuya | 2019-03-22 06:25 | 学ぶ