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by 幸田 晋

前川vs官邸、異例バトルの知られざる舞台裏

前川vs官邸、
異例バトルの知られざる舞台裏


東洋経済オンライン 5/28(日) 16:00配信より一部

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170528-00173721-toyo-bus_all

「在職中に共有してきた文書だ」「辞職するまでは当事者として携わっていた」

 愛媛県今治市で新設される獣医学部を巡る加計(かけ)学園問題。前川喜平前文科事務次官は5月25日に記者会見を開き、朝日新聞が5月17日に報じた「総理のご意向メモ」など一連の文書を「本物」だと明言した。

 前川氏が緊急に記者会見を開いたのは、これらの文書を「怪文書」と切り捨てる官邸に反撃する意図と思われる。

 しかも官邸は22日付けの読売新聞朝刊で、前川氏が文科事務次官時代に新宿・歌舞伎町の「出会い系バー」に通っていたことを”書かせている”。

■「調査なら1回か2回じゃないか」

”書かせている”と推測できる理由は、
この問題については
官邸も当事者であることがわかったためだ。
この記事について
菅義偉官房長官は当初、
「事実関係は政府としては承知していない」とシラを切っていた。
つまり、まったくの無関係を装っていたが、
前川氏が会見において
杉田和博官房副長官から叱責を受けたことを明かすと、
26日の定例会見で
「杉田氏から、事実だったので厳しく注意した、
という報告をあった」と認めた


 その報告はかなり詳細なものだったようで、出会い系バーへ行った理由として「テレビ番組で見た女性の貧困をリサーチするため」と主張する前川氏に対し、菅氏は意味深な笑いを浮かべながら「調査(で出会い系バーに行く)なら、1回か2回じゃないか」と述べている。

 ここで浮上する謎は、前川氏の私的な行動がなぜ官邸に把握されていたのかという点だ。

・・・(途中略)

 実は官邸と前川氏の間には、かねてから複数の確執があった。

■新国立競技場をめぐる確執

 そのひとつが新国立競技場問題だ。東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となるべき新国立競技場は、解体工事の段階でトラブルが発生。加えて聖火台が見落とされた設計ミスや当初の1300億円から大きく上回ってしまった建設費用など、文科省の力不足による混乱が明らかにされた。

 前川氏は新国立競技場整備計画が白紙撤回された後、文科審議官として新国立競技場整備計画経緯検証委員会の事務局長を務めている。しかし官邸は新国立競技場の管轄を文科省から取り上げ、内閣官房に「再検討推進室」を設置。これを仕切るのは国土交通省出身の和泉洋人首相補佐官だ。

・・・(途中略)

経産省の天下なのか

 政府が原子力関係閣僚会議を開き、「もんじゅ」の「廃炉を含めた抜本的な見直し」を表明したのが2016年9月21日。これを受けて高速炉会議が設置され、原子力産業関係者も参加。文科省が管轄していた「もんじゅ」問題はそれ以降、経済産業省が主導することになった。

 経産省は安倍首相の政務秘書官である今井尚哉氏の古巣。今井氏は資源エネルギー庁次長を務めたこともある。今井氏の叔父である今井敬元経団連会長も、一般法人日本原子力産業協会会長を務めるなど、今井一族は原子力に深いかかわりを持つファミリーといってよいだろう。

 「もんじゅ」の後継高速炉について、安倍首相は2014年5月に訪仏した際、オランド大統領(当時)との間で「民生用原子力分野における協力の強化」を確認し、2030年代に第4世代原子炉ASTRID計画の実施を約束した。

■文科省は「もんじゅ」廃炉に抵抗

 しかしASTRID計画は日本の負担が大きく、その前途も容易ではない。これを見越してか、文科省は「もんじゅ」廃炉に抵抗を続けていた。有馬朗人元東大総長を座長とした「『もんじゅ』の在り方に関する検討会」を立ち上げ、2016年5月27日に報告書を出させた。その内容は「運転再開に向けた体制を検討することができる最後のチャンス」としながらも、実際にはアリバイ作りの範疇にとどまっている。

 そして翌6月には前川氏が文科事務次官に就任。文科省のトップとして、「もんじゅ」問題に取り組まなくてはならなくなったのだ。

 ここで前川氏の出自に触れておきたい。同氏の閨閥を見ると、原子力行政と極めて深い関係があるのだ。前川氏の妹は中曽根弘文元文部大臣に嫁いでおり、日本に原子力発電所を導入しようとした中曽根康弘元首相と縁戚関係で繋がる。さらに前川氏が秘書官として仕えた故・与謝野馨元文部大臣は、中曽根元首相の紹介で日本原子力発電に1963年から1968年まで勤務した後、中曽根氏の秘書を務め、政界に転じた人物だ。日本原子力発電とは電力会社9社と電源開発の出資によって1957年に作られた会社で、「もんじゅ」建設にも深く関与した。

奇しくもその「もんじゅ」の廃炉の発表と、
前川氏の出会い系バー通いが官邸に把握され、
杉田副長官から叱責を受けていた時期が重なっている。
そのため、「『もんじゅ』の廃炉を進めるために、
前川氏の行動確認が行われたのではないか」
との憶測も流れている。

あくまで憶測に過ぎない。

しかし、複数の証言によると、
前川氏は官邸から見て
「扱いにくい人物」だったことは間違いない


そこから見えてくるのは、官邸において強い実権を持つようになった省庁が弱い省庁を喰い尽くしている光景だ。
なお加計学園問題で「総理のご意向」を忖度し、
文科省に獣医学部新設の圧力をかけた
と言われる藤原豊審議官も経産省出身だ

さらに安倍昭恵夫人に付きそう常勤の
「夫人付き秘書」のうち3人は
経産省からの出向者。
官邸では経産省が断トツの勝ち組と言えるのだ


・・・(後略)
by kuroki_kazuya | 2017-05-29 06:25 | 権力 暴力装置 | Comments(0)