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by 幸田 晋

「格差社会」岩波新書 橘木 俊詔 著

 京都大教授の橘木 俊詔(1943年生)著の「格差社会」を
「ほんを語る」という新聞の欄でとりあげてあり見てみた。
 
 小樽商大、大阪大大学院、米国留学、フランス留学。
「計5年ずつ滞在し、米国流の競争社会と欧州の共生する市民社会
の美点と欠点を知った」米国と欧州の両方の視点から、日本を考えられる
ことが強みだ。と、

 日本は、母子家庭、高齢単身者、若年層など不利な立場の人と富裕層
との格差は拡大中。セーフティネットは世界的には最低水準。
貧困率は先進国の中では米国に次いで第二位」と米国的な世の中に
近づきつつある現状を指摘する。
 能力のある人が足を引っ張られずに、存分に力を発揮するのは望ましい。だが、
生まれは本人には決められず、不運にも暗転することがあるのが人生。
・・・途中略
 大学院生との共著「日本の貧困研究」(東京大学出版会)で実施したアンケート
では「最も恵まれない人の利益を最大にする分配が望ましい」とする意見への
支持率が高かった。
「日本人は困ったら助け合う欧州的な温かい社会を求めていることが分かり、
心強かった」と話す。
 経済効率を犠牲にせずに、格差を是正することはできる」と語る。
ではどうすればいいのか。
「公教育を充実させる。最低賃金を上げ、同じ労働ならば同じ賃金を得られるように
雇用制度を改める。そして不十分な社会保障を手厚くする。打開策はあるのです」と、
 「格差社会」は岩波新書刊・725円
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by kuroki_kazuya | 2006-10-30 04:30 | 日誌