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by 幸田 晋

重大原発事故 志賀原発北陸電力

<北陸電力>制御棒抜け「臨界」 志賀原発事故報告せず 
3月15日12時41分配信 毎日新聞より

 北陸電力は15日、同社の志賀原発1号機(石川県志賀町)で99年、
停止中の原子炉が突然、臨界状態になる事故が起きた上、
緊急停止装置が15分間作動しなかったにもかかわらず、国に報告せず隠ぺいして
いたと発表した。原子炉は手動で停止され、外部への放射能漏れはなかった。
経済産業省原子力安全・保安院は臨界事故と位置づけ、
同日午後に同社の永原功社長を呼び、1号機の停止と安全の総点検を指示する。

 緊急停止隠しはこれまで東京電力、東北電力で計3件発覚している
いずれも原子炉等規制法の報告義務違反にあたるとみられるが、
3年の時効が過ぎている。

 北陸電力や保安院によると、99年6月18日午前2時ごろ、定期検査のため
止まっていた1号機で、核反応を抑えるブレーキ役の「制御棒」のうち3本が
炉から抜けて核反応が始まり、原子炉が臨界状態になった。
直後に炉を自動停止させる信号が出たが、緊急停止装置が作動しない状態にしていたため、働かなかった。発電所員が手動で制御棒を戻し、炉は約15分後にようやく停止した。

 当時、原子炉本体である「原子炉圧力容器」と、その外側にあって放射能を封じ込める
役割をする「原子炉格納容器」はいずれも、原発の点検のため、ふたが開いていた。
保安院は「開いた状態での臨界は想定外で、重大な問題だ」としている
緊急停止装置についても「炉に核燃料が入っている場合、作動できる状態にあるべきだ」
として、作動しなかった状態が違法だったかについて調べる。

 1号機の制御棒は89本あり、当初はすべて炉に挿入された状態だった。
事故当時は、制御棒が正常に動くことを1本ずつ確かめている途中だった。
3本が抜けたのは、所員が制御棒を動かす弁の操作を誤ったとみられるという。

 しかし、同社は緊急停止の問題を国に報告せず、原因も十分に調査していなかった。
昨年、データ改ざん問題を受けて保安院から調査を指示され、
社員に聞き取り調査をする中で分かったという

【高木昭午】
 ◇隠ぺい、言語道断

 元原子炉設計者で科学ライターの田中三彦さんの話 制御棒を駆動する水圧計に
異常があったと思われるが、国内では聞いたことがない。
制御棒3本が抜ければ、おそらく約10本の燃料棒が反応を始め、
水素が発生してたまれば、爆発の危険もある
こうしたトラブルは公表し、他の原発にも生かす必要があるだけに、
隠したというのは言語道断だ。隠ぺいはこれにとどまらず、我々が思っていた以上に、
緊急停止が頻繁に起きていたことが明らかになるのではないか


 ◇解説 原発めぐる中核的事故
 北陸電力が隠ぺいしていた原子炉の緊急停止に至る事故は、
単なる形式的な情報隠しにとどまる問題ではない。

原発をめぐる重要で中核的な諸問題にかかわる深刻な事態だ。
制御棒が抜け、一時的に臨界状態に陥った重大事故に関して、8年も事実を隠ぺいした。
隠ぺいにより、重大事故の未然防止のための情報も生かされなかったことになる。
原発に対する国民の信頼を大きく揺るがせる事態と言える。

 原子炉から抜けた制御棒は、挿入時はブレーキ役、引き抜くとアクセル役となる。
停止中のはずの原子炉でそのアクセルが突然踏まれ、緊急ブレーキにあたる
緊急停止装置も作動せず約15分間、原子炉は走り続けていた――。
今回、明らかになった志賀原発1号機の事故は、そういう事態だったとみられる。

 本来ならば、この二つの大きな事態について公開し、第三者も交えた詳細な調査が
必要だ。さらに当該の原発はもちろん、他の原発でも同様のことが起こらないように
するため、事故原因を踏まえた安全対策の確立が急務だった。

 北陸電力は社内にも記録をほとんど残していなかったという
徹底した事故原因の究明と、隠ぺいした経緯の解明が、早急に求められる。【大島秀利】
最終更新:3月15日14時45分
以上の報道です。
by kuroki_kazuya | 2007-03-16 05:25 | 環境 | Comments(0)