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by 幸田 晋

安倍政権 宮日社説07、03、29

安倍政権半年 効き目のない漢方薬では困る
2007年3月29日宮日社説より
 安倍政権の発足後、半年たつ。安倍晋三首相は昨年9月、自民党内の圧倒的な支持
を得て政権の座に就いたが、国民の支持率は低下し続けている。

 保守色の極めて強い「安倍カラー」を前面に打ち出し、挽回(ばんかい)を図る首相に
とって正念場となる統一地方選は既にスタートした。

 政治決戦は4月22日の参院福島、沖縄両補選と統一地方選後半戦の投開票、
夏の参院選と続いていく。これらを乗り切れるかどうか。
安倍首相は結果を出していくしかないだろう。

■保守層一部に失望感■

 安倍首相は就任直後の昨年10月、電撃的に中国と韓国を訪問、
小泉前政権時代に冷却化した両国との関係を修復軌道に乗せることに成功し、
「ロケットスタート」を切った。ここまでは国民の期待に沿ったといえる。

 だが、これ以降は本間正明前政府税制調査会長が官舎への不適切入居問題で辞任。
続いて佐田玄一郎前行革担当相が政治資金の不適切な処理の責任を取って辞任した。
柳沢伯夫厚生労働相、久間章生防衛相らの閣僚が次々と失言、放言を重ね、
国民の批判を浴びた。郵政造反議員の復党も国民の反発を招き、支持率低下の要因に
つながるような出来事が相次いだ。

 内閣のタガが緩み、規律のなさを露呈しても、
首相自らが明確なメッセージを発するような場面は見られないままであった。
当然なことだが、「首相の顔が見えない」「指導力がない」などと不満が高まり、
与党内には内閣改造を求める声さえ聞かれ始めた。

 自民党内や官僚機構の一部を「抵抗勢力」に見立てて、
強烈なリーダーシップを演出した小泉純一郎前首相の「劇場型政治」と
何かと比較されがちである。安倍首相が中韓両国との関係改善重視の観点から
本来のタカ派色の歴史認識を薄めた「ソフト路線」をとったことに、
保守層の一部に失望感が広がっていることも事実だ。

■「政治とカネ」を放置■

 支持率低下もあってか、安倍首相はここにきて開き直ったかのように、
強気の政局運営に転じている。民主党など野党の反対を押し切って憲法改正手続きを
定める国民投票法案の今国会成立に向け、4月中旬の衆院通過を図る方針を確認した
ことにも表れている。

 官僚の天下り規制については自民党や官僚機構の抵抗を押し切って
国家公務員法改正案を提出する構えだ。
郵政造反組の中から前回総選挙で落選した「盟友」の衛藤晟一厚生労働副大臣の復党
も強引に決めた。

 だが、置き去りにされている課題も多い。
佐田氏辞任であらためて浮上した「政治とカネ」は松岡利勝農水相をはじめ、
閣僚や自民党役員の一部も不透明な会計処理を指摘されている。

 だが、首相には政治資金の透明化に取り組む熱意は感じられない。
さまざまな「格差」をどう是正していくかについての議論も深まったとはいえない。
従軍慰安婦問題では、持論の「狭義の強制力はなかった」との発言が
近隣諸国だけでなく、同盟国の米国で強い批判を招いた。

 首相は小泉前首相を「やや副作用も伴う劇薬」に例えた。
その一方で自らは「漢方薬のようにじわじわ効いて、
気が付いたら成果が出ている路線でいきたい」と述べている。

 首相が最重要課題に掲げる北朝鮮による拉致問題。
日朝対話がようやく再開したこの機会に進展を期待したい。
以上です。
by kuroki_kazuya | 2007-03-30 02:20 | 政治・議会 | Comments(0)