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by 幸田 晋

戦争がいかに愚かな行為か。その証しになれば

動員日誌や徴兵検査書類など保管 
旧東浅井、役場の元兵事係の男性
7月25日23時9分配信 京都新聞より

徴兵事務の内容が詳細に記された「動員手簿」

 戦後、旧日本軍の焼却命令により全国の自治体で処分された
動員日誌や徴兵検査の書類など約900点余りの兵事関係資料が、滋賀県長浜市内に残っていたことが分かった。

東浅井郡大郷村(現長浜市)役場の元兵事係西邑仁平さん(102)
=同市新居町=が63年間、自宅に保管していた。
資料の一部は25日、同市大依町の浅井歴史民俗資料館で展示、公開が始まった。

 ■約900点、一部を展示
 西邑さんは満州事変の前年の1930年から終戦の45年まで、
徴兵事務を担当していた。軍司令部から届く召集令状(赤紙)の伝達や
戦死公報の通知のほか、入隊先への慰問や銃後活動の事務なども行った。

 保管資料は、赤紙の交付事務を記した明治から昭和初期にかけての
「動員手簿(日誌)」や「在郷軍人名簿」、徴兵検査の記録簿「壮丁連名簿」などで、
村人が戦地に送られていく動員の実態が詳細にうかがえる。

 西邑さんが初めて動員命令を受けた32年7月3日の動員日誌には、
「午前2時20分充員召集令状受領」「午前三時十分使者三名出発セシム」などと、
兵事事務の内容を分刻みで記している。

 終戦後、軍関連の書類はすべて焼却処分を命じられたが、西邑さんは、
戦争の犠牲になった300人近い村民や遺族の無念さを思い、保存を決意。
「深夜にリヤカーに積んでこっそり持ち帰った」と言う。

 独断で保管した資料が後世に残るよう、公開を決めた西邑さんは
「戦争がいかに愚かな行為か。その証しになれば」と平和への願いを込めている。
資料は、9月2日までの展示後、長浜市に返還したいとしている。
by kuroki_kazuya | 2007-07-26 04:21 | 憲法