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by 幸田 晋

樋口篤三さん 靖国神社に関する文章

たんぽぽ舎 【TMM:No509】 より転載です。

樋口篤三さんより靖国神社に関する以下の文章(その2)

      靖国神社はアメリカのいうことならうけいれる!!
      -天皇より「上」のアメリカ「知日派」政治家-
 
 靖国神社は、国家神道の教義のうえに建っている。明治初期に国家神道は日本
独自の八百万(やおよろず)の神を否定し、廃仏毀釈して天皇を現人神(あらひ
とがみ)にしてしまい、唯一の国教とした。

 同神社は中国、韓国、国内のA級戦犯分祀への要求は、「いったん神として祭
った霊を分けるとはできない」と、昭和天皇の意にそむいても拒否しつづけてき
た。一方、1985年の中曽根首相、99年の小渕内閣・野中官房長官らは分祀
を求めてきた。

 また、中曽根首相の意をうけて、A級戦犯絞首刑の7遺族へは、板垣征四郎元
陸軍大将、大臣の遺族の正氏(当時参院議員、遺族会の中心者)が、自発的合祀
取り下げを打診し、6家族が同意した。が、東條元首相の遺族だけは「他国の干
渉に屈する形で分祀をみとめることはできない」「戦勝国の一方的な断罪を受け
入れることになる」として拒否した。(孫の東條由布子氏)

 靖国神社遊就館は、靖国史観といわれるものに貫かれている。日清、日露戦争
から満州事変、支那事変、大東亜戦争(用語は靖国神社のもの)にいたるすべて
の戦争は、自存自衛のためにやむをえざるものとして一貫してきた。

 ちなみに中曽根康弘元首相の15年戦争観は「私は大東亜戦争について、米英
に対しては普通の戦争であり、アジアに対しては侵略戦争であったと、総括しま
すが、最近の政治家や学者を見ていると、大東亜戦争について触れようとしませ
ん。逃げているのです。」(「永遠なれ日本」 石原慎太郎との対談 01年)
 彼は石原の正義戦争観を批判している。

       アメリカ政治家の威力-天皇を上廻る

 ところが昨年アメリカ政治家が、小泉首相の靖国参拝と併せて、遊就館の対米
戦解説を問題とした。アメリカが29年大恐慌克服の過程の一環として、石油な
どの経済封鎖で日本を戦争に追い込んだ云々というものである。

 この動きに岡崎久彦(元駐タイ大使等、小泉、安倍の外交ブレーン)は即座に
反応した。岡崎(1930-)は、外交軍事戦略と情報戦略の第一人者といわれ、
小泉首相が人の意見を聞くのは、内政経済竹中平蔵と外交の彼しかいない、と加
藤紘一元幹事長はなげいていた。岡崎外交の最大の特徴は、世界一国家のアメリ
カとの固き同盟論で、戦前の日英同盟、戦後の日米同盟によって日本は栄えた。
その反対が大東亜戦争で国が亡びた。この経験則に学んで日米同盟至上を鉄則と
せよというのである。

 彼が米国の反応をみて、靖国史観が、この日米同盟を危うくしかねないと「産
経新聞」に投書。その記事がどういう経路と人(有力政治家、財界人など)をへ
たのか、靖国神社が一変して、すぐに解説を書き替えた。その執筆者がなんとそ
の親米一辺倒の岡崎であった。このイキサツを彼はこの初夏に記者会見でのべた
のである。どういう訳かとりあげないマスコミが多かったが。

 昭和天皇が(現天皇も)A級戦犯合祀のために参拝をやめ、そのいきさつが日
経新聞に詳細にのっても、小泉首相も靖国神社もなに一つ動かなかった。だが米
国政治家(知日派)が一言いうや、パッと動き、すぐに改作までする。靖国神社
にとっては、天皇のいうことや行動より、アメリカ政治家の方が「格上」なので
ある。

 小泉政治いらいとくに日本の右傾化はいちじるしいが、その先導者の国家主義
者や民族主義派がこの靖国のアメリカ一辺倒に一言もないのはどういうことなの
か。「英霊」たちもさぞかし驚き、あきれているであろう。

 安倍晋三らの”新保守本流派”の中心イデオローグの中西輝正の本の題の通り
に「国まさに亡びなんとす」。政治も道徳も地におち、まさに大危機であること
を、今回の靖国劇場は示した。(岡崎の改訂文は見ていないのでふれられなかっ
た。)


     8/26靖国神社ツアー

日 時:8月26日(日)11:00たんぽぽ舎集合~夕方17:30まで

    樋口篤三さんは、講師の一人です。
  
    参加者募集中。定員30名です。


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by kuroki_kazuya | 2007-08-20 05:18 | 憲法 | Comments(0)